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岸辺:馬締さんは辞書をどんなものだと思っていますか。

真締:それは、またいきなりどうしましたか?

岸辺:馬締さんの考えを教えてほしいんです。

馬締:そうですね。

   人が人と理解し合うための助けとなるものです。

   誰かと話している時、本を読んでいる時

   僕たちはたくさんの言葉に触れますよね

   それらの言葉の向こうにはその言葉を発した人がいる

   その人が何を思って何を伝えたいのか

   理解するための助けとなるもの

   それが辞書だと思います。

   でも辞書は万能ではありません

   人の手で作っていますし

   全ての言葉を集めるなんてできません

   それに言葉は生き物です。

岸辺:生き物?

馬締:はい

         言葉の使い方は時代の変化と共に変わっていき

         新しい意味が加わっていくでしょう

         例えば

岸辺:微妙とか?ヤバイとかも

馬締:そうですね。

   入れ子のように新た意味に包み込まれて

   もともとの意味がわからなくなった言葉もあるのです。

先生:だからこそ辞書は作り続けられるのです

   変化する言葉や消えていく言葉

   新しく生まれる言葉の中でいつの時代でも

   みんなが互い理解し合えるように

   私や馬締君だけでは足りない

   あなたのような若い人の感性もちゃんと取り入れて

   大渡海を編さんしていきましょう

岸辺:はい

       『船を編む』第9話より

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又②⓪【また】
[副]
 1.(也寫作「亦」)亦。也。同樣。
 彼もまた商人だ / 他也是商人。
 これもまた傑作だ / 這也是傑作。
 2.(也寫作「復」)再。又。還。
 また伺います / 改日再拜訪。
 またとない機会 / 不會再有的機會。難得的機會。
 3.(表示震驚及強烈的疑問)究竟。又……。
 これはまたどうしたことか / 這究竟是怎麼回事?
 なんでまたそんな事をするんだ / 怎麼會幹出那種事兒
 
いきなり⓪
[副]
突然。冷不防。猛地。
 いきなり人のほおを打つ / 突然就打人嘴巴。
 いきなり白い世界が目の前に開けた / 眼前忽然閃現出一片白色世界。


入れ子
[名]
1.套匣(大小不同,可一個套一個的幾個盒子)。
2.(自己孩子死後)抱養(領養)的孩子。

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へんさん⓪【編纂】
[名・他サ]
編纂。編寫。編輯。
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岸邊:馬締先生覺得辭典是什麼

馬締:怎麼突然想起問這個呢

岸邊:因為我想知道馬締先生的想法

馬締:這個嗎

   是能幫助人們互相理解的東西

   和別人說話的時侯 看書的時侯

   我們接觸了很多語言對吧

   語言的背後是說出語言的人

   那個人在想什麼 想傳達什麼

   為了理解這些的道具

   就是辭典

   但辭典並不是萬能的 

   辭典是人製作出來的

   也不可能包括所有的語言

   而且語言是活的

岸邊:活的?

馬締:是的

   語言的用法隨著時代的變化而變化著

   也會追加新的含義對吧

   比如說

岸邊:微妙啊 糟糕之類的

馬締:是的呢

   像套盒一樣被新的語言層層包裹

   也有原有的含義被遺忘的語言

先生:所以我們會不斷地製作辭典

   變化的語言 消失的語言

   新產生的語言中 無論哪個時代

   為了讓人們能互相理解

   只有我和馬締是不夠的

   也需要加入你這樣年輕人的感性

   讓我們一起編纂大渡海吧

岸邊:好
                                摘自RH翻譯字幕組007845

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